
9月5日、TBSの人気番組「消えた天才」から、
過去の放送についてのお詫びの文章が出されました。
8月11日放送の「消えた天才」で、リトルリーグ全国大会で全打者三振の完全試合を達成した当時12歳の少年の試合映像を放送した際、映像を早回しすることで実際の投球よりもストレートの球速が速く見える加工を行っていたことがわかりました。(中略)
私どもは今回の事案を重く受け止め、調査が完了するまで「消えた天才」の放送を休止いたします。
取材に協力してくださったご本人及び関係者の方々、そして番組をご覧いただいた視聴者の皆様に重ねて深くお詫びいたします。
人気番組なだけに、残念に思う視聴者も多かったのではないでしょうか。
ここでは気になる放送再開時期と、
当面の穴埋め番組は何なのか、
そして加工を行なった人物、指示した人物について調査しました!
目次
「消えた天才」で問題となった加工内容は?
問題となった加工の内容は、
ボールの速度を実際より早く感じさせる誇張の編集加工だそうです。
加工が行われたのは、放送した投球シーン全31球のうち7球で、投手がボールをリリースした瞬間からキャッチャーミットに収まるまでの約0.5秒間について、映像のスピードを実際よりも2割程度速くしていました。アスリートの凄さを実際の映像で表現するという番組の根幹をなす部分を加工することは、番組としては絶対にあってはならない手法だと考えております。
もともとの映像でも天才さんが投げたボールだからすごく速いはず。
それをさらに、視聴者が早く感じるように加工を行なったようです。
実際の動画がこちらです。
「消えた天才」
球の速さを
2倍に捏造した時の映像 pic.twitter.com/pKxpAyhkSP— 🐯DAIKI🐯 (@DAIKI_Reiwa) September 5, 2019
確かに、言われてみれば不自然ですね!
「ボールの速さに注目」
となっているのでピッチャーに目が行きがちですが、
バッターに注意してみていると、
確かに加工があったことがはっきりわかります。
しかも、映像の前に「実際の映像」という文言を挟んでいるだけに、
嘘をついてしまっていることになって、より悪いですね〜
また、同様の問題は分かっているだけで過去に3件発生していたそうです。
1.2018年1月3日放送
インターハイ卓球女子シングルスで優勝した女性が現役引退後、29歳になった時に卓球をする映像のスピードを実際よりも2割程度速くしていました。
2.2018年1月3日放送
地方のフィギュアスケート大会で優勝した当時小学生の男子の映像について、スピンのスピードを実際よりも2割程度速くしていました。
3.2018年11月4日放送
元Jリーガーの男性が小学生時代に出場した試合について、ドリブル突破を図る映像のスピードを2割程度速くしていました。
TBSでは、先日もクレイジージャーニーの演出家がクビになる事件が発生しています。
「またTBSか」と思った視聴者も多いはずです。
今後TBSは、再発防止のためにどのような対策をとるのか、
注目が集まりそうですね。
「消えた天才」休止期間の穴埋め番組と打ち切りの可能性は?
「消えた天才」は2017年から放送が開始された、
TBSのスペシャル番組です。
2018年には1年間で3回の放送がありました。
人気番組ということもあり、
今年2019年も3回以上の放送は見込まれていたことでしょう。
穴埋め番組についてはまだ決定していないようですが、
レギュラー番組ではないので、
それほど大慌てで穴埋め用の収録が必要になる訳では無い様子。
おそらく、TBSのヤラセイメージの払拭のためにも、
新しい番組が出てくるのではないかなと思います。
そして、TBSは「消えた天才」の打ち切りには言及していませんが、
新しい特番に取って代わられてフェードアウトしそうな気がします。
イッテQの祭り企画のように、
番組内の1コーナーであれば、
時間をおいていずれ再開ということもできるでしょうが、
番組のコンセプト自体を揺るがす加工が行われてしまったので、
復活は難しいかな〜といったところです。
「消えた天才」問題加工を行なった人物と指示した人物は誰?
「消えた天才」の問題加工を行なった人物と、
それを指示した人物については情報がありませんでした。
ADが勝手に、ということはないと思うので、
おそらくディレクター以上の役職が一枚噛んでいるでしょう。
加工の内容や回数が分かっているのに「調査中」としているのは、
おそらくこの加工にどこまでの人が関わっているのかを
調査しているということなのでしょう。
演出家が指示または黙認していたとなれば、
番組自体の打ち切りは必須かと思います。
TBSでは、昨年社長が変わってから、
ハラスメントに対する対処が厳しくなったそうです。
今回の加工についても、
もし演出家やディレクターからのパワハラが原因だったとしたら、
TBSは注意喚起というレベルではなく、
抜本的な番組制作体制にメスを入れなければならないでしょう。
「消えた天才」の放送再開はいつ?
TBSは「消えた天才」の放送中止期間については、
「調査が完了するまで」としています。
つまり、加工に関わった人物の規模の特定と、
加工にハラスメントがあったかどうか、
ということですね。
番組制作側は撮られていないので、
「言った」「言わない」問題が勃発して長引きそうですね。
人気番組なだけに、
打ち切りはイタイところですが、
調査が長引けば長引くほど、
打ち切りの可能性は高まることでしょう。