新聞奨学生の仕事内容とは?選ばれる理由はなぜ?ブラックな実態の体験談も!
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「家、ついて行ってイイですか?」で取材を受けた
新聞奨学生の激務により大学を中退した木村さんが話題になっていますね。

奨学生度をうけながら仕事のため否応なく単位を落としてしまったという
まさに本末転倒な出来事・・・

そんな中、馴染みのない「新聞奨学生」がどういった制度なのかに注目が集まっています。

そこで、気になる新聞奨学生の仕事内容やブラックと言われる実態の体験談などまとめてみました!

新聞奨学生とはどんな制度?他の奨学生度との違いは?

新聞奨学生とはどういった制度なのかをざざっと調べてみると、

新聞奨学生(しんぶんしょうがくせい)とは、新聞社の奨学金制度を利用する学生。 学費の一部もしくは全額を新聞社が肩代わりする代わりに、在学中新聞配達業務を行う。 業務を行う場所は、学生側が選択することは不可能で、新聞社側が学生の通学時間を考慮し、人材募集中の販売店の中から選択する。

つまり、学費を負担するのが新聞社ということですね。

一般的な他の奨学制度では、

・日本学生支援機構の奨学金
・入学時特別増額付与奨学金
・地方自治体の奨学金
・民間企業の奨学金

などがありますが、
それぞれ目的は同じで、
「お金がなく進学できない学生の資金援助」となっています。

その資金援助をするのが国なのか、自治体なのか、学校なのか、民間企業なのか、
そして新聞社なのかという違いですね!

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新聞奨学生になる資格条件や試験は?

一般的に奨学制度となれば、
受けるためには応募条件や審査がありますよね。

審査基準は奨学金制度の種類であったり、
返済が全額・半額返済なのか、
それとも返済不要なのか、といったことでも基準が大きく変わってきます。

特に返済不要の奨学金制度となると、
親の世帯年収であったり、
在学期間中の論文発表などの実績による厳しい審査がありますよね。

新聞奨学生の場合も当然採用審査があります。

しかし、この審査基準については、
一般的な企業就職採用試験と同様に、
明確な採用基準は公表されていません。

唯一明らかなのは年齢ですね。

これも奨学会によって異なりますが、
大抵は18歳以上(上限がある場合もあります)という縛りがあります。

新聞奨学生になるには、
対象の奨学会にもよりますが、
大抵は学校の調査書は不要で、
保護者の同意書付きで願書を出せばオッケーなケースが多いです。

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新聞奨学生を選んだ学生の理由はなぜ?

数ある奨学金制度の中で、
奨学金を受ける変わりに仕事があるという特徴を持つ新聞奨学生。

なぜ学生たちは新聞奨学生を選ぶのでしょうか?

理由は人それぞれではあると思いますが、
考えられる理由は2つあります。

1つ目は返済に関する内容です。

一般的に奨学金制度を受けた場合、
全額なり半額なり返済が必要な場合は、
就職してから月々のお給金から少しずつ長い期間をかけて返済を行います。

借りた額によっては20年以上かかることもあり、
捉え方によっては「20年の借金」とマイナスなイメージがある人もいるようです。

一方新聞奨学生は、
学生の間から働いているため、
奨学金を借りながらも奨学金の返済を行っているわけです。

そのため、一定期間新聞奨学生として勤め上げた場合、
退社後に残る返済額はゼロとなり、
学校卒業後の就職先のお給金から支払う必要がありません。

サークル活動や遊びで使う時間を
将来迫りくる返済のために今働いてしまおうという、
ある意味効率的な奨学金制度ということですね。

2つ目の理由は基準のゆるさです。

奨学金を希望する学生は多いため、
奨学金制度には多くの基準が設けられています。

それは親の世帯年収であったり、
シングルマザー・シングルファザーといった家庭の事情であったり様々ですが、
新聞奨学生で明確な基準として示されているのは年齢だけです。

そのため、各奨学制度の中で
最もハードルが低いと捉えられがちなんですよね。

実際は審査があるのですが、
やはり全額返済不要の奨学金制度なんかに比べたら、
倍率の面から見ても審査に通りやすいと言えるでしょうね。

新聞奨学生の仕事内容とは?聞いていた話と違うって本当?

新聞奨学生の仕事内容として主なものは、

・朝刊や夕刊の配達
・集金作業
・チラシや広告の折込作業
・PR宣伝物の配布など

確かにこうみると、
体力と時間が必要そうな内容が多いですね!

朝刊配達は早朝ですが、
夕刊配達の時間はまだ講義がありそう・・・

と思って調べてみると、
どうやらこうした事情は考慮し始めているところもあるようで、
例えば産経新聞奨学会などでは夕刊の配達は平成14年からなくなったようです。

「遅い時間帯の必須科目や選択科目など、
自分の学びたい科目が受けられます」

とあるように、これは体力的にも時間的にも
奨学生にとっては非常にありがたい試みですよね。

よく、新聞奨学生になった人が
「はじめに聞いていた話と違う」
ということをいうケースがあります。

確かに違っていたケースもあるのでしょうが、
学生さんたちの「働く」ということの意識の薄さにも
こうしたギャップを生み出す要因が隠れているのではないでしょうか。

巷では「新聞奨学生は激務」だと聞いたり、
逆に「新聞奨学生をやってよかった」という話を聞いたり、
本当に二極化の世界だなと感じます。

もちろん奨学会の特徴もあるのでしょうが、
まず高校卒業したばかりの子達にとっての「働く」が
バイト感覚の気やすさに偏っていることも要因と思われます。

確かに、周りにはバイトをしている子たちが多いでしょうし、
そうした子たちの話を聞いて、
同じ感覚で自分の仕事を見つめ直せば激務に感じるでしょう。

しかし、一般に働くということを考えると、
果たして本当に激務なのかと疑問が残るところです。

一般に新聞奨学生は働く内容については選べないとされていますが、
それでも学業に支障をきたすレベルなのであれば、
上司に相談くらいはできると思うんですよね。

さすがに朝刊配達無理です、とかだと舐めすぎだと思いますが、
どうしても出なければならない講義など時間がない時は、
他の人に担当範囲・業務を変わってもらって、
時間がある時に代わりにその人の分を受け持つという
トレードくらいは融通してくれると思います。

というか、それが無理だったら病欠とかできないですからね^^;

一般に就職してから大学に通ったり、
修士や博士号をとる人もいますが、
そういった人たちも必ず無理がない範囲で相談していると思うんですよね。

もちろん、相談してもゴリゴリの体育会系で全然話を聞いてくれず、
結果学業が疎かになるというのであれば、
その新聞奨学会はとんでもない破綻組織ということになりますが・・・

ただ、すべての人が新聞奨学生は最悪だ!となっていないところをみると、
すべての組織で奨学金制度の破綻が起きているわけではなさそうなんですよね。

となると、一概に「新聞奨学生は話が違う」わけではないのかなと思います。

新聞奨学生のブラックな実態の体験談!

過去に「家、ついて行ってイイですか?」という番組で、
震災でお金がはく始めた新聞奨学生の仕事のせいで大学を辞めた男性が取り上げられ、
TwitterなどSNS上では物議をかもしました。

その男性が在学していた時、取材が入っていたようです。

こうした夢を持った人が道半ばになるのは残念なことです。

どうしても辞めざるを得なくなる前に、
何かできなかったものでしょうか・・・

上司に相談は無理でも、
周りの人がフォローしたり、
何かできたように思うんですが・・・

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