
2019年5月25日から、
令和になってから初めてトランプ大統領が国賓として来日しましたね。
元号が変わって初めての国賓来日。
ゴルフや相撲、炉端焼など、
気になるスケジュールがギッシリではありますが、
私が特に気になるのは、
即位された天皇陛下との会見の内容です。
令和初、トランプ氏の来日
トランプ大統領の来日は、
元号が令和になってから初めての国賓対応となりました。
連日の安倍総理による大いなる接待に加え、
移動も大統領の専用車が使われるなど、
最大級のVIP対応です。
そんなVIPのトランプ大統領が皇居入りしたのが
26日の午前9時すぎです。
午前9時20分すぎには、
宮殿で両陛下がトランプ大統領を出迎えました。
メラニア夫人と共に車から降りたトランプ大統領に、
天皇皇后両陛下がにこやかに出迎えられました。
雅子さまも笑顔で、お元気そうな様子です。
トランプ大統領はいつもの赤いネクタイにスーツ、
メラニア夫人は白に花柄のワンピースという装いで皇居を訪れました。
対して、
天皇陛下は落ち着いた青のネクタイにスーツ、
皇后陛下はベージュのスーツという装いでした。
その後、宮殿東庭で両陛下、秋篠宮ご夫妻、安倍総理などが
出席する歓迎式典が執り行われました。
過去に国賓来日した米国大統領
過去に国賓来日した米国大統領は以下の通りです。
フォード大統領 | 1974年11月 | 田中角栄総理大臣 |
---|---|---|
カーター大統領 | 1979年6月 | 大平正芳総理大臣 |
レーガン大統領 | 1983年11月 | 中曽根康弘総理大臣 |
ブッシュ(父)大統領 | 1992年1月 | 宮沢喜一総理大臣 |
クリントン大統領 | 1996年4月 | 橋本龍太郎総理大臣 |
オバマ大統領 | 2014年4月 | 安倍晋三総理大臣 |
今回のトランプ大統領の国賓来日は、
米国大統領としては7人目、
前回のオバマ大統領の来日から5年ぶりの国賓来日となります。
1974年から45年間で7人。
通常の来日はたくさんいますが、
国賓来日となると、こんなに少ないんですね!
天皇陛下との会見時間
歓迎式典のあと、
天皇陛下との会見が行われました。
式典が終わったのが午前9時40分すぎ、
そこから宮殿の中を移動し、
「竹の間」で会見が始まりました。
宮殿には松竹梅の間があり、
「松の間」は最も格式が高いとして、
即位儀礼の時など、特に重要な儀式の時に用いられる部屋です。
国賓を迎えるにあたって「竹の間」というのは、
かなり良い待遇と言えるのではないでしょうか?
さて、「松の間」で会見は行われ、
午前10時15分ごろに、
トランプ大統領夫妻は宮殿を離れました。
もともとの予定では15分程度とされていましたが、
今回は式典終了から宮殿を離れるまでの時間からみて、
20〜30分程度会見は行われた様子です。
当初の予定を2倍近く超過する会見時間となりました。
トランプ大統領は、
ある国に対しては時間に合わせて会場を訪れて会見時間をしっかり確保したり、
ある国に対しては会見時間をたったの顔合わせだけで終わらせてしまったり。
良くも悪くも態度があからさまです。
予定を超えて対話に臨んだということは、
本人にとっても有意義な会見だったのでしょう。
天皇陛下との会見内容
天皇陛下とトランプ大統領の会見は
終始和やかな雰囲気で、
内容は天皇の代替わりや相撲など様々な内容だったようです。
皇后さまとメラニア夫人は、
子供の教育やスポーツ、青少年育成活動などを話されたようです。
天皇陛下はトランプ大統領に、
「See you soon」
皇后さまはメラニア夫人に、
「Have a nice day」
と声をかけられ、会見は終了しました。
ここで注目なのが、
最初は両陛下は通訳を交えず、
ご自分たちのお言葉でトランプ大統領夫妻と
言葉を交わされたということです。
途中で職員に声をかけられて、
正式な懇談内容のもののみ通訳を挟むことになりましたが、
お二人とも英語が堪能であられますから、
通訳挟む必要って・・・という感じですね^^;
ちなみに皇后さまは、
全ての会話を通訳を挟まずにやりとりされたそうです。
即位の時からずっとお元気そうだなぁという印象でしたが、
今回は特に、メラニア夫人との会話を楽しんでおられる印象でしたね!
アメリカのCNNテレビでも、
天皇陛下はオックスフォード大学に留学し、皇后雅子さまは10代の頃をマサチューセッツで過ごしてハーバード大学を卒業したので、2人とも英語を話すことができる
と、通訳なしで大統領夫妻と言葉を交わした旨を補足解説しています。
宮中晩餐(きゅうちゅうばんさん)のメニュー
夜には、両陛下主催の宮中晩餐会が開かれます。
晩餐会のメニューは公にされていませんが、
宮中晩餐会の基本メニューはフレンチを主体としたものです。
食事を作るのは宮内庁大膳課(くないちょうだいぜんか)。
事前に主賓の食文化や好みを調査し、
メニューが決められます。
トランプ氏は一部で健康を害するのではと言われるくらいに偏食家。
特にアメリカ料理ばかり好んで食べるので、
大膳課もメニュー決めに苦労したことでしょう。
トランプ氏の好みが偏っていて、
天皇皇后両陛下がお若いということもあり、
おそらくメインはお肉で、
味付けも少し濃いめのハッキリとした味になるのではないでしょうか?
少なくとも魚のようなアッサリ系のメニューが
メインに来ることは想像できませんね。