
12月31日、正月準備に忙しい大晦日、帰省で賑わうお茶の間に速報で現在保釈中のカルロス・ゴーン氏が出国してしまったという衝撃ニュースが飛び込んできましたね。
カルロス・ゴーン氏はなぜ逮捕された?
カルロス・ゴーン氏はブラジル出身の実業家で、ルノー、日産自動車、三菱自動車の立役者として長らく尊敬されてきました。
しかし、2018年11月に金融商品取引法違反の疑いで逮捕され、世間は騒然となりました。
ゴーン氏は何軒も豪邸を持っていますが、その建築維持費を会社に任せるなど、お金の使い方がたびたび公私混同だと報道されていました。
しかし、逮捕の原因となった金融商品取引法違反に関しては、勾留期間を伸ばすなどの対応も虚しく、その後捜査は難航し、ついに保釈金15億円を支払って保釈となりました。
カルロス・ゴーン氏が出国できた理由は?
カルロス・ゴーン氏はすでに日本を出国してしまっています。
現在はレバノンにいるということで、声明文を発表しています。
ゴーン氏はブラジル、フランス、レバノンの多重国籍を取得しているので、もう自分のホームに帰ってしまった、ということですね。
日本とレバノンは9000キロ弱離れた地にある国で、日本からレバノンへの直通便はありません。
レバノンへ行くには、中東経由で18時間、アジア経由またはヨーロッパ経由で20時間というかなりの距離があります。
「私はレバノンにいる」の声明文が出されたのは31日のお昼ごろですから、ゴーン氏は前日の午後〜夕方に出国したものと見られています。
しかし、カルロス・ゴーン氏が民間飛行機を使うとは考えづらく、プライベートジェットなどを利用したのではないか、と見られています。
しかし、日本の上空に飛行機を飛ばすとなれば、民間であってもプライベートジェットであっても申請が必須で、無許可で飛ばすことは絶対に不可能だそうです。
現在お正月特番によりニュース番組がゴッソリ削られているので、詳しい情報はまだ多くは報道されておらず、速報で日本がカルロス・ゴーン氏の保釈を取り下げたことが報道されましたが、詳しい出国経路などについてはわかっていません。
しかし、一部の報道によると、カルロス・ゴーン氏を保護したいフランス政府の息がかかっているのではないか?という見方が濃厚なようです。
しかし、仮にフランス政府からの圧力があったとしても、日本出国には日本側の協力者が必要不可欠なんだそうです。
一体誰がこの年末に大事件の引き金を引いてしまったのでしょうか、、、
カルロス・ゴーン氏はこれからどうなる?
繰り返しになりますが、カルロス・ゴーン氏は既に日本を出国してしまっています。
つまり、もう日本の警察、検察の手が届く範囲の外に出てしまったわけです。
カルロス・ゴーン氏の出国を受け、警察は裁判所に保釈の取下げを要求し、要求から1時間ちょっとで裁判所から保釈取り下げの決定が下されました。
これにより、カルロス・ゴーン氏が保釈の際に納めた15億円は没収されることが決まりました。
しかし、ゴーン氏がもう日本に帰ってくることはないものと見られています。
というのも、保釈中に海外に逃げられてしまった場合、容疑者が滞在している国に容疑者引き渡しを要求し、それが叶った場合に身元が引き渡されるのですが、これが外国人の場合は圧倒的に通りにくいのです。
さらに、渡航先の国にもフランス政府からの圧力はかかっているはずですし、渡航先の国としては、日本とフランスの板挟み状態で、どちらかの肩を持ちたくないのです。
本音としては、審議中と回答できるなるべく早い時期に、カルロス・ゴーン氏が次の国に出国してくれるのが1番の希望でしょうね。
日本の裁判でカルロス・ゴーン氏を裁こうと思うのなら、日本はカルロス・ゴーン氏を出国させてはいけない、だから保釈条件に出国は不可という条件がついていたのですが、、、
日本の警備がザルだったのか、意図的に抜け道を用意されたのか、、、
ゴーン氏の謎の出国ルートについては、海外メディアも注目しています。
内容によっては外交の信頼にも関わるともみられています。
ゴーン氏を日本に戻すのは極めて困難とされていますが、せめて事件の問題究明に努めてほしいですね。