プラスチックに放射能汚染は起きるのか?福島産の検査内容や危険度は?
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最近、韓国で無印良品の商品で使われているプラスチック素材が
日本の福島産であることが話題にあがっていますね。

「裏切られた感じ。不買しなきゃね」
「返品に応じないなら、不買運動でその代償を見せてやるべきだ」
「日本製がいいと思って買ったら、放射能がオマケでついてくる」
「メイド・イン・ジャパン製品は、全て放射能検査をしろ」――。

放射能が怖いのはわからんでもないのですが、
ちょっと過剰反応というか、
何かしらネタを見つけて騒ぎたいだけのような気も・・・^^;

一方では「プラスチック製品まで心配をするのはやりすぎ」という真っ当な声もありますが、
実際のところ、プラスチック製品の放射能汚染の心配はあるのでしょうか?

プラスチックに放射能汚染が起きるのか、
そして、その場合工場などで検査は行われているのかについて調査しました。

プラスチックは放射能汚染されるのか?

通常、自然や食品といった放射能汚染が起きた土壌や水で育つものに関しては、
程度の差はあれど放射能汚染が起きます。

なので、日本の福島や茨城といった産地の食品は、
第三者機関による厳しい品質チェックを通過したもののみ出荷されており、
安全が担保されたもののみ消費者の手元に届くようになっています。

では、プラスチックはどうなのか?

結論から言うと、
放射能汚染が起きた土地でプラスチックを製造したところで、
その製品に放射能汚染が起きることはないと考えられています。

なぜなら、プラスチックは、
現地の土や水や空気を取り入れて作るものではないからです。

プラスチックの材料はエチレンやプロピレンですが、
これはもともとは石油を加熱分解したものです。

さらに、プラスチックになるまでには
熱、光、触媒を添加剤としますが、
どれも放射能汚染が起きる媒体ではありません。

日本の福島で石油が取れるわけありませんし、
当然輸入品を使うことになります。

工場では人が働く以上、
当然工場内の放射能汚染量は基準値を大きく下回っていますし、
原材料、加工の過程でも汚染物質は混ざりません。

なので、メディアが必要以上に放射能汚染を煽ったことで
「福島産」の不安や良く無いイメージがあるだけで、
実際のところはプラスチック製品まで放射能汚染を気にする必要は無いでしょう。

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放射能の検査内容

とは言っても、放射能汚染が空気中にも起きる以上、
出来上がった製品の表面に微量の汚染が起きる可能性は否定できません。

その場合、汚染の種類としては「表面汚染」になります。

表面汚染は、固定されているか、除去可能か、いずれかの可能性がある。固定汚染の場合、その名のとおり、放射性物質は拡散しないが、測定はできる。

つまり、除去可能であっても固定されていたとしても、
どちらにせよ放射性物質の拡散は心配する必要はないのです。

こういった汚染量に関しては、
法定の測定の場合は「作業環境測定士」という国家資格を持った人が測定していますが、
プラスチックの製造となると法定の測定外なので、各工場自身が測定を行います。

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どうしても汚染が気になる人ができること

表面に付着した放射性物質のうち除去可能なものは、
普通に拭き取ることで除去できます。

基準値を下回っているとはいえ、
やっぱり気になると言う人は、
一度商品の正面を綺麗な布などで拭き取ると良いでしょう。

まとめ

以上の内容を要約すると、
放射能汚染環境でのプラスチック製造の放射能汚染については以下の通りです。

  • 材料的に放射能汚染物質は混ざらない
  • 空気中の微量な放射性物質が表面に付着する可能性はある
  • 気になる場合は、表面を拭うと良い

メディアに大きく取り上げられたことで、
福島や茨城の食品や製品に対するイメージが確立されてしまいましたが、
日本は石橋は叩きまくって渡るタイプのお国柄ですし、
気にしすぎなくらい検査を行っています。

なんでもかんでも気にしすぎないのがベターでしょう。

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