WEBデザイナーが語る、フリーランス1年目にやっておきたいこと【保存版】
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私がWEBデザイナーとして独立してから早5年が経ちました。

今では安定的にリピーターが付いていたり、
仕事とプライベートのワークライフバランスを上手くとれていたり、
年末の確定申告も慣れて負担に思わなくなりました。

しかし、最初の頃を思い出してみると、
頼れる人もおらず、右も左もわからず、
あわあわしながら必死に受注に走ったり、
受注しすぎてキャパオーバーで死にそうになったり、
色々な人に騙されたり、
安価に使われてしまったり、
月締めで数字と長時間耐久睨めっこをしつつ、
年末の確定申告が近づくと気が重たくなっていました。

そう、
最初はわからなくて当然でなんです。

でもやっぱり、
できることなら1年目から気持ちいいスタートを切りたいですよね。

そんなあなたに朗報です。

ここでは、すでに税務署に開業届を提出済みの
1年目フリーランスのWEBデザイナーが
初年度にやっておきたいことについてまとめましたので、
ぜひぜひ、参考にしてみてください。

いつでも受注するのための準備

事業用の書類フォーマットを決める

フリーランスとして活動するにあたって、
事業用の書類は自分で用意する必要があります。

マッチングサイト内でだけ仕事をする場合は不要なのですが、
直接企業とのやりとりが発生する時には、
以下のような書類が必要になります。

  • 見積書
  • 注文書(使わない場合もあります)
  • 契約書
  • 請求書
  • 領収書

いつ何時、ひょんなことがきっかけで直接取引に至るかはわかりません。
私自身、独立してから1ヶ月目にいきなり企業との直接取引が発生しました。

その時は手元には何の書類も準備しておらず、
ネット上から適当なフォーマットをダウンロードして使ったのですが、
後になって税理士に色々指摘されました・・・

予め、各書類の押さえておくべきポイントを押さえた書類のフォーマットを作っておくと、
いざ、クライアントとの直接取引の時に万全の体制で臨むことができます。

料金体系を決める

料金体系は、はじめにある程度決めてしまいましょう。

WEBデザインなら例えば、

  • 簡単制作プラン(トップ、コンテンツ〜5P、問い合わせ)
  • こだわり制作プラン(トップ、コンテンツ〜10P、オリジナル投稿1種、問い合わせ)
  • ドメイン・サーバー設定
  • トップページデザイン
  • トップページコーディング
  • コンテンツページデザイン
  • コンテンツページコーディング
  • LPデザイン
  • LPコーディング
  • 問い合わせページ
  • スライダー実装
  • 特殊エフェクト実装
  • オリジナル投稿機能一式
  • サーバー保守(月額)
  • 追加バナー制作
  • 追加ページ制作
  • 販促物(チラシ)
  • 販促物(DM)
  • 販促物(パンフレット)

などなど。
プランを用意してみても良いですし、
個別で加算式にしてみても良いです。

がっちり「これは●円です!」と固めるのではなく、
「●円〜」と余裕を持たせておき、
実際はクライアントからのヒアリングを行い、
ボリュームを考慮して見積もりを出すと良いでしょう。

ただ、提案初期の段階でクライアントに
「こういった場合、ざっくり大体いくらくらいになりますか?」
と聞かれて、
そこからわたわたしながら見積もっていると
返答までに時間がかかります。

最初に料金表やプランがあれば、
「その場合、●円〜になります。
ヒアリングしてみないと細かい見積もりができませんので、
良かったら詳しくお話を聞かせてもらえませんか?」
とすぐに返すことができます。

また、基準を決めずにその場のノリと勢いだけで料金を決めていると、
「破格の案件になってしまった・・・」
「これは料金取りすぎたな・・・」
と安定しない仕事になってしまいます。

安定しない仕事をしていると、
お客様満足度も安定しません。

そうなると次の受注の障りになります。

そういったことを避けるためにも、
ある程度、自分の仕事に対してどの程の価値をつけるのかの基準は予め決めておきましょう。

ただ、クライアントとの関係性に応じて、
臨機応変に値下げしたり特殊プランを組むのはアリです。
(ただし、モチベーションが下がらない程度に留めないと破綻しますが)

ガチガチに凝り固まらずに、
でもしっかりと自分を守るため、
相手に良い作品を提供するための基準を決めておきましょう。

マッチングサイトに登録する

最初は、ClowdWorksLancersといったマッチングサイトで仕事を探すことが多いでしょう。

他にも色々なサイトはありますが、
個人的にはこの2つを押さえておけば十分かなと思います。

たくさんあっても管理が大変になるだけなので^^;

私はこの2つに登録しつつ、
ほとんどClowdWorksだけで受注していました。

基本的には

受注履歴の多さ=信頼=新規受注のしやすさ

といった面もありますので、
最初に2つに登録しても、
徐々にどちらか一方に偏っていくと思います。

ちなみに、
ClowdWorksとLancersだと、
デザイン業寄りの案件はClowdWorksの方が若干多いのかな?

という印象です。

マッチングサイトでアカウントを作ったら、
自分のプロフィールやスキルはしっかりと入力しておきましょう。

特にプロフィールテキストとアイコン画像はよく見られています。

普通だったら対面して顔が見えたり、
話すことで声のトーンやしゃべり方から人柄が透けて見えるように、
マッチングサイト上では
プロフィールページに書かれていることがあなたの人柄の全てです。

面倒くさがらずに、しっかりと書いていきましょう。

自分のサイトを作る

マッチングサイトのプロフィールページだけだと、
書けることに限りがあります。

そこで、自分のサイトを作って、
プロフィールや活動に対する想い、作品例やお客様の声などを載せておき、
マッチングサイトにリンクを貼っておく方法がオススメです。

これなら、まずサイト自体があなたの作品例の1つになりますし、
自分が伝えたいことを伝えたい形で相手に表現することができます。

「最初はコストを抑えたい・・・!」
という方。

最初は無料ドメインでも大丈夫です。

とにかく自分のサイトを持つことの方が重要で、
あとでお金ができれば、
サイトはリニューアルすれば良いのです。

ちなみに私は初年度だけで、
無料ドメイン上で3回サイトリニューアルしました。

その後しばらく放ったらかしにしていましたが、
最近また表現したい内容が変わってきているので、
また新しく作ろうかなー、と思っています。

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円滑に制作を進めるための準備

素材サイトに登録しておく

デザインをするにあたって、
「いかに豊富な素材を取ってこれるか?」
は、作品のクオリティに直結します。
無料の優秀な素材サイトを抑えるのはもちろん、
場合によっては有料の素材サイトの会員になるのも良いでしょう。

事業を本格的に始める前に、
適宜必要なサイトの会員登録(登録不要なものもあります)や、
サイトのブックマークをしておきましょう。

以下は、無料で商用可能な素材サイトのまとめ記事です。
良かったら参考にしてみてください。

制作ツールの有料プランに申し込む

事業としてデザインを行うなら、
制作ツールは有料プランのものを使いましょう。

無料プランのものでも良いものはありますが、
正直、事業としてやるのであれば
「痒いところに手が届かない」
ことが多いです。

デザイン業ならAdobe製品は押さえておきたいところですね。

逆引き系の書籍を用意しておく

最近はネットで検索すれば大体のことが解決するようになっていますが、
ツールの使い方やプログラミング言語といった内容は
変動が激しく、すでに役に立たない情報もゴロゴロ転がっています。

そういったものに惑わされると、
まず情報が正しいかどうかの検証から始めることになりますので、
解決するのに余計な労力を使ってしまいます。

こういった場合の問題解決には、
ずばり、本の方がてっとり早いです。

ツールや各種言語の逆引き系の書籍を
手元に1冊ずつ置いておくと安心です。
紙にこだわらず、電子書籍でも可です。

要は、ツールのバージョンや書籍が何年に発行されたものかが明記されていることで、
「この情報、使えるの?古いの?」
と迷わずに必要な情報を探せるかどうかが大事になります。

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年末の確定申告のための準備

毎月〜3ヶ月に1度は月締めを行う

月締めとは、1ヶ月ごとに帳簿付けを行うことです。

これをやることで、
年末に12ヶ月分の領収書と睨めっこする必要がなくなります。

「毎月やるのは面倒くさい・・・!」
という方。

大丈夫。
私もそういうタイプです(笑)

しかし実際は、
12ヶ月に一気に帳簿付けする方がよっぽど面倒くさいことになります。

12ヶ月分の収支となると、
本当にしっかりみっちり管理していないと、
数字が合わなくなってくるんですよね・・・

主に領収書を無くしていたり、
領収書が発行されない自動引き落としの内容が混ざり合って、
領収書の合計額と口座の引き落とし額が合わない・・・
というヤツが起きます。

毎月の面倒くささと12ヶ月分の面倒くささのバランスをとった結果、
毎月〜3ヶ月の間の気が向いた時に、数ヶ月分まとめて月締めするのが一番無理なく続けられるということがわかりました。

月締めは、
科目ごとに小さい封筒を用意して、
帳簿入力が終わったものを封筒にインする。
(「1月 売り上げ」「1月 消耗品費」・・・という封筒がたくさん)

小さい封筒をまとめて大きい封筒にインする。
(「1月 月締め」という封筒が1つ)

これをやっておくと、
年末は軽く数字のチェックをするだけで良いので、
非常にラクになります。

結構病院に通っている人は、
医療費も月ごとにまとめておくと良いでしょう。
(「1月 医療費」「2月 医療費」・・・という封筒がたくさん)
(「2019年 医療費」という封筒にまとめておくと管理しやすいです)

自動車税や年金、社会保険料の支払いなどがあった場合は、
年末まで帳簿付けしないので、
とりあえず大きい封筒に突っ込んでおきましょう。
(「2019年 税金関係いろいろ」という封筒が1つ)

初年度の確定申告説明会には出席する

毎年、確定申告の時期が近づいてくると、
確定申告の説明会というもののお知らせが届きます。

時期や回数は自治体によっても違うのですが、
今まで4回引っ越した平均をとると、
だいたい1月〜2月の時期で、
3回以上の回が設けられていました。

この説明会、
初年度だけは参加されることをオススメします!

参加・非参加を税務署の方でチェックしているということもありますが、
ざっくりと帳簿付けや確定申告の流れを把握できますし、
何より、説明会の後で無料で税理士に相談できます。

飲食店や物販などのメジャーな商売だと、
「はじめての青色申告」といった本に
帳簿付けのヒントがちょこちょこと載っているのですが、

WEBデザイナーなど無形の納品物で収入を得る場合、
こういった本が全然役に立ちません。

私は初年度、本を購入したり、
地域の図書館で色々読み漁ったりしたのですが、

「これもこういうケースとして認識していいんだろうか・・・」
「これってどういう科目に入れたらいいんだろう・・・」

こういった疑問が解決しないまま、
年末を迎えることになりました。

説明会自体ではこれらの問題は解決しなかったのですが、
税理士相談で相談したら30分足らずで全部の疑問が解消しました!

やっぱりプロに聞いてしまうのが一番早いです。

確定申告が始まる前に数字のチェックを行う

確定申告のシーズンは2月中下旬〜3月上旬です。

しかし、万が一数字が合わないことがあれば、
当然全部の数字の見直しが発生したり、
激混みの申告相談会場に連日足を運ぶ必要があるわけです。

12月31日の業務がすべて終了したら、
年明けのなるべく早い段階で、
12月分までの月締めを終了してしまうことがオススメです。

やよいの青色申告では、
確定申告のシーズンが始まるまでは、
提出用書類(PDF)のダウンロードはできません。

しかし、提出用書類を作るための各種入力は
いつでもできるようになっています。

なるべく早い段階で、

  • 減価売却費の計算
  • 青色申告決算書の作成
  • 確定申告書の作成

の入力だけは済ませてしまい、
数字が合っていることを確認して
安心して確定申告シーズンを迎えましょう。

確定申告シーズン前にe-taxのアカウントを取得する

最近では、e-taxによって
家からでも確定申告が行えるようになりました。

確定申告は、自治体にもよりますが、
基本的には会場は激混みします。

どうしても税理士に確認してから提出したい場合や、
特殊な提出書類がない場合には、
e-taxから確定申告を行うと心身ともに非常にラクです。

e-taxは、はじめに税務署でIDとパスワードを発行してもらう必要があります。
また、マイナンバーでの本人確認があります。

この税務署でのアカウント発行&本人確認を行ってしまえば、
あとはいつでもネット上でログインするだけで確定申告ができるようになります。
(本人確認をしている場合はマイナンバーカードのリーダーも不要です)

このアカウント発行は、
確定申告のシーズンに限らずいつでも取ることができますので、
混んでない時期に取っておきましょう。

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